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オーダーメイドのABAで親も子どもも楽しく学ぶ

ことばとの紹介

ことばとの代表である大北友は、2000年代にアメリカのマサチューセッツ州で行動教育学(応用行動分析を用いた教育)を学び、並行して現地の公立幼稚園に通う自閉症児の早期療育にたずさわっていました。日本に帰国して感じたのは、日本の公的な療育は“福祉”である、ということです。

一人一人を見てしっかりと関われば伸びる子どもたちがいっしょくたに集められ、一律の指導を受けていました。公的な療育は、保護者の育児負担を減らすことはできても子どもの能力を効果的に伸ばすことはできない、そう感じ、前身である「療育教室ことばと」を立ち上げました。2012年の規制緩和以降、児童発達支援施設が乱立するようになりましたが、子どもを伸ばす“教育”をしている施設がどれほどあるのだろうと感じます。

日本には、子どもの自然な成長を待つことが美徳とされる風潮があるように思います。1歳半児検診で無発語であっても、多くの場合は「様子を見ましょう」と言われます。3歳児検診で言葉や発達に遅れが見られると、公的な療育を紹介されます。親子グループや同じような子どもたちを集めたクラスで、着替え、食事、トイレなどの身辺自立、集団生活に馴染むことを目的とした遊び中心の“指導”を受けます。このような療育は、発達の遅れの原因が経験不足や保護者の関わり方にある場合には有効かもしれませんが、そうではなく障がい特性によるものであれば、効果は少ないばかりか、集団においてもマイペースに過ごす経験を積ませてしまい、逆効果にもなり得ます。


ことばとは、公的な療育に十分な効果を見出せない、物足りなさを感じる、そんなご家族のための教室です。発達に気掛かりのある子どもたちの教育はシンプルではありませんが、専門家による効果的な関わりによって子どもたちの潜在的な能力を最大限に引き出すことが可能です。就学時、そしてさらに先の将来の選択肢を広げるためには、言語発達の黄金期である幼児期に適切な教育を受けることが非常に重要です。
*詳しくは、個別セラピー(早期集中介入)をご覧ください。

早期に質の高い教育を受けることで伸びる子どもたちの姿を数多く見てきた経験から、診断名や療育という言葉にとらわれず活動したいと考えるようになり、2020年度より教室名を「ことばと子ども支援室」と改めました。これまで培った経験を活かしながら、科学的根拠に基づいた“伸びるABA教育”をモットーに日々努力を重ねています。


ことばとは、こんな保護者の方のご期待に応える教室です。


  • 個別で丁寧な関わりを増やしたい
  • 世界標準の早期療育をしたい
  • 子どもの可能性を最大限に引き出したい
  • 将来の選択肢を増やしたい
  • 親も一緒に学んで関わり方を知りたい
  • 成功体験を増やし自己肯定感の強い子に育てたい

発語がない、コミュニケーションに不安がある、健診や園で発達を指摘された場合などにご相談ください。診断のあるお子様は元より、診断のつかない低年齢のお子様やニーズの軽いお子様も、予防的に介入することによって将来の選択肢を広げることができます。

ことばと子ども支援室は、現在のところ受給者証で通える児童発達支援施設ではありません。保護者の方のご負担が大きくなってしまうことは心苦しいのですが、質の高いセラピーの提供業務を優先したい、療育効果を期待する熱心な保護者の方を支援したい、そんな想いから現在の形を取っています。

ABA(応用行動分析学)を使った早期介入についての研究

ABAはアメリカでは自閉症児の早期療育法として保険適用されるほど評価されています。研究も盛んに行われており、ABAの効果は科学的に証明されています。ここでは有名な研究結果を紹介します。

1987年、UCLAのロバース博士の研究チームは、軽度または中度の知的遅れのある、2-3歳の自閉症幼児19名(平均IQ53)に対して、ABAの手法を用いた療育を週40時間実施しました。結果、19名中9名が小学校入学時に正常域に達し通常級へ就学。残り10名のうち8人は軽度の遅れ、2名が重度の遅れのあるクラスへ就学。全体の平均IQも83へと大きく上昇しました。同じくABAの手法を用いた療育を週10時間実施したグループでは通常級への就学は0名でした。また、その後の追跡調査で、通常級に就学した生徒の13歳の時点での平均IQは85と小学校入学時のIQを維持していました。

(まとめ)

軽度または中度の知的遅れを伴う自閉症に対して、早期に、集中的に介入することで、ABA療育は一定の効果があると言えます。

*週40時間のABA療育、非現実的に感じるかもしれません。しかし、生活の中にABAを取り入れることで、少ない療育時間でも効果を上げることは可能です。週に数時間、質の高いセラピーを受け、保護者の方がそのエッセンスを生活に取り入れる、それだけでもぐんぐん伸びる子どもたちがいます。

*研究結果が示すように、ABA療育は万人に有効ではありません。特に重度の知的遅れのあるケースでは、介入開始から半年間は有意な効果があるものの、その後の効果は限定的ある場合が多いとされています。しかし逆に言えば、少なくとも半年間は知的なニーズに関わらず伸びる可能性が高いのです。「様子を見ている」半年間で、お子様を伸ばせる可能性があります。

*質の良いABA療育を行うには、アセスメントを行う、IEP(個別指導計画)を作成する、レッスンプランを立てる、記録を取る、行動観察をする、行動分析をするなど、多岐に渡る面でのテクニックが必要です。また、個別セラピーの中で十分な効果を上げるためには、事前の準備に加え、その場での瞬時の判断力も(もちろん笑顔が素敵で元気なことも!)不可欠です。それらを満たすセラピストと共に、ご家族がチームとなってお子様の教育に関わることが理想的です。